梅原猛「法然の哀しみ」下巻


2004年文庫本初版。上巻と合わせ読むと、法然の思想が分かる。

上巻に続いて本著の目次が論調なので、章と節の構成をそのままにして記す。

下巻も同じように要点を記そうと思ったが、ブログにしては長くなるので「いろいろな年表」にページを遷して記すことにする。


上巻

序章 なぜ法然か

第1章 御影を読む

第2章 伝記が語る法然像

第3章 父時国殺害事件

第4章 布教への決意

第5章 専修念仏への道

5.1) 法然の思想形成

5.2) 善導と法然の浄土観

5.3) 「観経疏(かんぎょうしょ)」にみる善導の思想

第6章 立教開宗の宣言ー三部経釈

6.1) 「観無量寿経釈」の思想

6.2) 「阿弥陀経釈」の思想

6.3) 「無量寿経釈」の思想

第7章 口称(くしょう)念仏の選択(せんちゃく)ー選択本願念仏集

7.1) 「選択本願念仏集」の撰修

 

7.2) 浄土宗聖典の完成

 

下巻

第8章 法然の説法

8.1)戒師としての登場

8.2)師弟の出会い

8.3)問答と説法

8.4)消息による布教

8.5)仏を礼讃する音楽

第9章 法灯を継ぐもの

9.1)辛苦を共にした直弟子

9.2)仏教界をリードする藤原通憲の一族

9.3)法灯を継いだ外様の弟子

9.4)法然に帰依した二人の関東武士

第10章 迫りくる危機ー法難と流罪

10.1)専修念仏排斥の動き

10.2)安楽・住蓮事件

10.3)慈円の思惑

10.4)法然入滅

第11章 親鸞からみた法然

第12章 悪と二種廻向

12.1)悪の自覚の問題

12.2)二種廻向の問題

終章 阿弥陀の慈悲と勢至の智恵