黒岩重吾「剣は湖都に燃ゆ」


文庫本1993年1月初出。28年前の本。

 

古代史上、最大の戦乱である壬申の乱。天智大王亡き後に大王の子・大友皇子と皇太弟・大海人皇子が、近江と吉野別れ、戦乱が起きる。

 

この本では、大海人皇子が挙兵するまでに、活躍する舎人など十数人の従者たちの物語。

日本書紀で1~2行で書き残された文章から、これだけの小説を書くのかと感心したし、内容は甘く切ない感じが残った。