古代史の天皇系図


これまでブログで引用してきた天皇系図は、万世一系を示す宮内庁のもの

 

 

しかし、この知識だけでは古代における天皇系図が如何なる背景のもと編まれたのかよく理解できない。史実が正確でなくても、黒岩重吾の説いている内容を読むと、その時代の大王や豪族の人びとの考え方や人間性が浮き出てくる。

 

黒岩重吾の時代小説では、大王を始め登場人物の人間関係と人間性が最初に定義され、それぞれの「役者」の「振る舞い」が展開される。そして、当時を生き生きと再現されている。

 

そこで、今回から宮内庁の天皇系図に代わるものとして、瀧音能之「総図解・古代史」(新人物往来社2010年3月)の天皇系図を引用することにする。これでも皇后や妃がすべて表現されていないので(一夫多妻なので表現すると系図が書けないぐらいに煩雑になるが)、今後、黒岩重吾説も織り交ぜながらバージョンアップしていこう。