高橋克彦「風の陣 立志篇」


奈良時代中ごろから後半、平安時代初期にかけた中央政界と蝦夷の関係を5冊に渡って描いた歴史小説。高橋克彦作品は、これまで「火怨 北の耀星アテルイ」を読んだことがある。独特の表現上の癖があるものの、中身は興味深いものであった。

 

風の陣は5冊で構成されている。

 

  タイトル 初出 文庫  (PHP文芸文庫)
立志篇 1995/12 2001/07 749年春・陸奥で黄金発見~757年橘奈良麻呂の乱
大望篇 2003/05 2004/10 760年秋~764年秋・恵美押勝の乱
天命篇 2007/09 2010/10  
風雲篇 2005/01 2010/07  
 裂心篇 2010/09 2012/10  

後日、裂心篇で描かれる期間は追加する予定。現在までの各作品集で描かれる期間を整理したものを以下のデジタル年表に表した。


「裂心篇」から八世紀後半の東北地方の地図を借用。後ほど、グーグルマップに置き換える予定。

 

2015年11月に1泊2日で遠野まで行く途中で蝦夷に関わるところを訪問した。下図を見ると、当時を思い出す。

朝廷側の人物相関図は、「風雲篇」から借用。後ほど、奈良時代の人物相関図として更新予定。