今回のブログは、それぞれの遺跡で発見された試料を如何なる時代の目安として使用しているかを、論文2の表2の中身を調査する!と言っても、表2の中身は、専門用語なのでこれを素人が分かるように整理する。
参考論文は、以下である。
論文1
坂本 稔「弥生時代の開始年代―AMS14C 法のはたす役割」、日本真空学会、Vol. 50, No. 7, 2007
論文2
藤尾慎一郎、今村峯雄、西本豊弘「弥生時代の開始年代 ―AMS -炭素14年代測定による高精度年代体系の構築―」、総研大文化科学研究、No.1、2005年8月
論文3
福岡市教育委員会 2003 『雀居9』福岡市埋蔵文化財調査報告書748
先ず、参考にする論文2の表2が英文なので、翻訳した表を作った。
各土器の年代は、2004年までに集められた試料の全リストのようだ。その中で、行の先頭に※印があるものが、本論文で測定したサンプルとのこと。
また、ついでの各土器の特徴を調べる際に、遺跡の住所が分かると便利なのですべて住所まで付け加えた。前回ブログで各遺跡の場所は、この住所を用いて特定したものである。
論文2図11は、2004年実測結果から示された弥生時代の推定年代である。
弥生時代が確かに500年ほどさかのぼるということが一目遼前に分かる。
また、論文1には上図をポンチ絵で表現したものがある。これは、2005年の歴博・特別展「縄文vs弥生」のカタログとして配布されたものとのこと。これも一層、2004年の発表の骨子が分かる良い資料なので引用させていただく。
土器の種類などは割愛し、これまで通り、この結果を次回以降のブログで表記する弥生時代の定義として話を進める。