高橋克彦「風の陣」道嶋嶋足の官位


「風の陣」の小説は、天平21年(749年)陸奥守・百済王敬福(くだらのこにきし きょうふく)が陸奥国小田郡から黄金を朝廷に献上したことから始まる。

 

蝦夷の丸子(後に道嶋)嶋足の働きは、小説に多く語られるので割愛し、彼の官位推移をデジタル年表に付加した。

また、やっと作った官位相当表にその推移を下表に示した。ただし、嶋足が活躍する時代は養老律令だけなので、延喜式で定められた官位相当表がベースになっている。しかし、蝦夷の武人が正4位上という殿上人になってしまうことに驚きである。